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【ギター初心者向け】楽譜が読めなくても大丈夫な理由

ギター初心者が楽譜を見て困っているイラスト


「楽譜、読めたほうがいいのかな…」



それは「読みたいから」というより“読めないとダメな気がする”からじゃないでしょうか。



まだ読めていないと、どこか後ろめたい気持ちになる人も多いです。「何か大事なステップを飛ばしてる気がする」「まだ“ちゃんとしたミュージシャン”じゃない気がする」


でも、ここではっきりさせておきましょう。


ギターで、五線譜を読めなくてもまったく問題ありません。


そして多くのギタリストにとって、それは「例外」どころか、ごく普通のことです。



なぜ「読めなきゃダメ」という罪悪感が生まれるのか


「本物のミュージシャンは楽譜が読める」という考え方は、多くの場合、学校での音楽教育から来ています。


ピアノ。バイオリン。吹奏楽。オーケストラ系の楽器。


こういった世界では、五線譜が共通言語です。1つの音=1つの場所=1つの指使い。読むほうが効率的なのは、正直その通りです。


でも、ギターは違います。


ギターは教室で育った楽器じゃありません。リビングで、ガレージで、バーで、ライブハウスで、レコードの前で育ってきました。


ギター文化はずっと**「紙より音」**が先です。


それでも「読めない=遅れている」と感じてしまう人が多い。特に初心者や、大人から始めた趣味層には、このズレが余計なプレッシャーになります。



ギターはもともと「手と耳」で学ぶ楽器


ギターは昔から、こんな形で受け継がれてきました。

  • 聴く

  • 見る

  • 真似する

  • レコードを何度も戻す

  • 他の人と一緒に弾く


これは近道でも手抜きでもありません。これが伝統です。


多くのギタリストは、

  • リフを耳で覚えて

  • 指板で探して

  • しっくりくるまで繰り返す

という方法で曲を覚えてきました。


TAB、コード譜、動画、音源は、その現代版にすぎません。


それを「ズル」と呼ぶのは、ギターという楽器の成り立ちを誤解しています。



なぜ五線譜はギターだとややこしいのか


ここ、あまり説明されません。


ピアノでは、1つの音は1つの場所にあります。


でもギターでは、同じ音がいくつも存在します。

  • 弦が違う

  • ポジションが違う

  • 指使いが違う


五線譜は「どの音か」は教えてくれますが、

  • どの弦で弾くか

  • ネックのどこで弾くか

  • 音楽的に自然な指使いはどれか


までは教えてくれません。


結果、初心者は:

  • 楽譜をにらむ

  • 音を探す

  • リズムが崩れる

  • 流れが止まる

これは才能の問題ではなく、楽器が複雑なだけです。


しかもこの段階って、一番「勢い」が大事な時期。ここで止まると、もったいない。



ギタリストにとって、もっと大事なこと


もし目的が**「試験に受かること」ではなく「音楽を弾くこと」**なら、最初に優先したいのは、楽譜読みではありません。


  • リズム感(タイム感)

  • 耳(音を“記号”じゃなく“音”として捉える力)

  • 指板の把握

  • テクニックと音色

  • レパートリー(最初から最後まで弾ける曲)

これらは、楽譜が読めなくても十分に鍛えられます。


必要なのは見ることより、聴いて、感じて、コントロールすることです。



TABは敵じゃない(使い方次第)


TABが嫌われがちなのは、正直に言うと「ダメなTAB」が多いからです。


でも、それは形式の問題ではありません。


良いTABは:

  • 弦とポジションが分かりやすい

  • 指が覚えるのを助けてくれる

  • リズムや音に集中できる

大事なのはこれ。


TABは地図。ゴールじゃない。



「後で後悔しませんか?」


よく聞かれます。


でも、必要になったら後から学べばいいんです。


楽譜読みはスキルです。年齢制限もありません。7歳から始めないと無理、なんてこともありません。


それより後から直すのが大変なのは:

  • リズムの弱さ

  • タイム感の不安定さ

  • 変な力み

  • フレーズの少なさ

  • 弾くこと自体への不安


これらの方が、よっぽど成長を止めます。



ギターで楽譜が役立つ場面もある


誤解しないでください。五線譜は無意味ではありません。

例えば:

  • クラシックギター

  • スタジオ/セッションワーク

  • ビッグバンドやオーケストラ

  • 音大・音楽理論の学習

  • ギタリスト以外と仕事する場合


ただし、全員が今すぐ必要なわけではない


多くのギタリストにとって、楽譜は「土台」ではなく道具です。


道具は、使う理由ができたときに覚えるのが一番です。



多くの人におすすめの学習順


「まず楽譜」ではなく、現実的にはこの順番が合う人が多いです。

  1. リズム・タイム

  2. 曲やソロを学ぶ

  3. 指板理解

  4. 実用的な理論

  5. 楽譜(必要なら後で)

これなら、自信と演奏力が先に育ちます。



楽譜を読まないなら、ここに集中


今は読まない選択をするなら:

  • リフだけでなく曲を通して弾く

  • 音源に合わせて弾く

  • TAB+耳を使う

  • リズムを声に出して数える

  • 自分の演奏を録る

  • できれば誰かと一緒に弾く


これらは、即効性があります



僕が実際に「楽譜」をどう教えているか


誤解されがちですが、僕はギターの楽譜読み自体に反対しているわけではありません。


ただ、全員に・必須で・最初にやるものだとは思っていないだけです。



子どもの初心者


子どもには、基本的な読みを教えることが多いです。

  • リズム感が育つ

  • パズル感覚で楽しめる

  • 後につながる基礎になる


この年齢だと「今すぐこの曲が弾きたい!」という焦りも少なく、無理なく取り入れられます。


目的が特にない大人


「ちゃんと基礎からやりたい」という大人にも教えます。

構造があると安心する人も多いですし、「ちゃんと習ってる感」がモチベーションになることもあります。


それも全然アリです。


明確な目標がある人(ここが※)


でも、

  • 好きな曲を弾きたい

  • ファンク/ブルース/ジャズでアドリブしたい

  • バンドでやりたい

  • ジャムで迷子になりたくない


という人には、楽譜はオプションになります。


正直にこう伝えます。


「役には立つけど、今の目標への最短ルートではないです」


この場合は:

  • リズムとグルーヴ

  • 指板

  • レパートリー

  • フレーズ感

を優先します。


読むのが好きな人もいる


純粋に「読むのが楽しい」人もいます。

  • 頭を使うのが好き

  • リズムを解読するのが楽しい

  • 初見で弾けたときの達成感が好き


そういう人は、どんどんやりましょう。学習は義務じゃなく、楽しむものです。


時間がないなら、最初に切る


忙しい人、1日15〜30分しか取れない人には、


楽譜は最初に外します。


無意味だからではなく、

  • 維持に時間がかかる

  • 集中が分散する

  • 多くのスタイルでは即効性が低い

からです。


それより、

  • 曲を1曲完成させる

  • リズムを固める

  • 音色を良くする

  • アドリブで使えるフレーズを1つ取る

ほうが、はるかに成果が早い。



まとめ(教師としての本音)


楽譜は義務ではありません。道具です。


必要な人もいる。好きな人もいる。後から役立つ人もいる。


でも、忙しい大人で、やりたい音楽がはっきりしているなら、一度横に置

いても全然OK。


必要になったら、また足せばいい。


罪悪感はいりません。


ギター学習は、「落第しないためのテスト」じゃない。


もし楽譜を読まないことで:

  • 練習量が増える

  • 楽しくなる

  • 実力がつく

  • 続けられる


なら、それは正解です。



相談したい人へ


高田馬場(東京)で、英語・日本語どちらでもマンツーマン/グループレッスンをしています。


読む人もいれば、読まない人もいる。ほとんどの人は、ただ「もっと弾けるようになりたい」だけ。


今、何に集中すべきか迷っているなら、一緒に整理しましょう。


 
 
 

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