【ギター初心者向け】楽譜が読めなくても大丈夫な理由
- ryanboisselle
- 6 時間前
- 読了時間: 6分

「楽譜、読めたほうがいいのかな…」
それは「読みたいから」というより“読めないとダメな気がする”からじゃないでしょうか。
まだ読めていないと、どこか後ろめたい気持ちになる人も多いです。「何か大事なステップを飛ばしてる気がする」「まだ“ちゃんとしたミュージシャン”じゃない気がする」
でも、ここではっきりさせておきましょう。
ギターで、五線譜を読めなくてもまったく問題ありません。
そして多くのギタリストにとって、それは「例外」どころか、ごく普通のことです。
なぜ「読めなきゃダメ」という罪悪感が生まれるのか
「本物のミュージシャンは楽譜が読める」という考え方は、多くの場合、学校での音楽教育から来ています。
ピアノ。バイオリン。吹奏楽。オーケストラ系の楽器。
こういった世界では、五線譜が共通言語です。1つの音=1つの場所=1つの指使い。読むほうが効率的なのは、正直その通りです。
でも、ギターは違います。
ギターは教室で育った楽器じゃありません。リビングで、ガレージで、バーで、ライブハウスで、レコードの前で育ってきました。
ギター文化はずっと**「紙より音」**が先です。
それでも「読めない=遅れている」と感じてしまう人が多い。特に初心者や、大人から始めた趣味層には、このズレが余計なプレッシャーになります。
ギターはもともと「手と耳」で学ぶ楽器
ギターは昔から、こんな形で受け継がれてきました。
聴く
見る
真似する
レコードを何度も戻す
他の人と一緒に弾く
これは近道でも手抜きでもありません。これが伝統です。
多くのギタリストは、
リフを耳で覚えて
指板で探して
しっくりくるまで繰り返す
という方法で曲を覚えてきました。
TAB、コード譜、動画、音源は、その現代版にすぎません。
それを「ズル」と呼ぶのは、ギターという楽器の成り立ちを誤解しています。
なぜ五線譜はギターだとややこしいのか
ここ、あまり説明されません。
ピアノでは、1つの音は1つの場所にあります。
でもギターでは、同じ音がいくつも存在します。
弦が違う
ポジションが違う
指使いが違う
五線譜は「どの音か」は教えてくれますが、
どの弦で弾くか
ネックのどこで弾くか
音楽的に自然な指使いはどれか
までは教えてくれません。
結果、初心者は:
楽譜をにらむ
音を探す
リズムが崩れる
流れが止まる
これは才能の問題ではなく、楽器が複雑なだけです。
しかもこの段階って、一番「勢い」が大事な時期。ここで止まると、もったいない。
ギタリストにとって、もっと大事なこと
もし目的が**「試験に受かること」ではなく「音楽を弾くこと」**なら、最初に優先したいのは、楽譜読みではありません。
リズム感(タイム感)
耳(音を“記号”じゃなく“音”として捉える力)
指板の把握
テクニックと音色
レパートリー(最初から最後まで弾ける曲)
これらは、楽譜が読めなくても十分に鍛えられます。
必要なのは見ることより、聴いて、感じて、コントロールすることです。
TABは敵じゃない(使い方次第)
TABが嫌われがちなのは、正直に言うと「ダメなTAB」が多いからです。
でも、それは形式の問題ではありません。
良いTABは:
弦とポジションが分かりやすい
指が覚えるのを助けてくれる
リズムや音に集中できる
大事なのはこれ。
TABは地図。ゴールじゃない。
「後で後悔しませんか?」
よく聞かれます。
でも、必要になったら後から学べばいいんです。
楽譜読みはスキルです。年齢制限もありません。7歳から始めないと無理、なんてこともありません。
それより後から直すのが大変なのは:
リズムの弱さ
タイム感の不安定さ
変な力み
フレーズの少なさ
弾くこと自体への不安
これらの方が、よっぽど成長を止めます。
ギターで楽譜が役立つ場面もある
誤解しないでください。五線譜は無意味ではありません。
例えば:
クラシックギター
スタジオ/セッションワーク
ビッグバンドやオーケストラ
音大・音楽理論の学習
ギタリスト以外と仕事する場合
ただし、全員が今すぐ必要なわけではない。
多くのギタリストにとって、楽譜は「土台」ではなく道具です。
道具は、使う理由ができたときに覚えるのが一番です。
多くの人におすすめの学習順
「まず楽譜」ではなく、現実的にはこの順番が合う人が多いです。
リズム・タイム
耳
曲やソロを学ぶ
指板理解
実用的な理論
楽譜(必要なら後で)
これなら、自信と演奏力が先に育ちます。
楽譜を読まないなら、ここに集中
今は読まない選択をするなら:
リフだけでなく曲を通して弾く
音源に合わせて弾く
TAB+耳を使う
リズムを声に出して数える
自分の演奏を録る
できれば誰かと一緒に弾く
これらは、即効性があります。
僕が実際に「楽譜」をどう教えているか
誤解されがちですが、僕はギターの楽譜読み自体に反対しているわけではありません。
ただ、全員に・必須で・最初にやるものだとは思っていないだけです。
子どもの初心者
子どもには、基本的な読みを教えることが多いです。
リズム感が育つ
パズル感覚で楽しめる
後につながる基礎になる
この年齢だと「今すぐこの曲が弾きたい!」という焦りも少なく、無理なく取り入れられます。
目的が特にない大人
「ちゃんと基礎からやりたい」という大人にも教えます。
構造があると安心する人も多いですし、「ちゃんと習ってる感」がモチベーションになることもあります。
それも全然アリです。
明確な目標がある人(ここが※)
でも、
好きな曲を弾きたい
ファンク/ブルース/ジャズでアドリブしたい
バンドでやりたい
ジャムで迷子になりたくない
という人には、楽譜はオプションになります。
正直にこう伝えます。
「役には立つけど、今の目標への最短ルートではないです」
この場合は:
耳
リズムとグルーヴ
指板
レパートリー
フレーズ感
を優先します。
読むのが好きな人もいる
純粋に「読むのが楽しい」人もいます。
頭を使うのが好き
リズムを解読するのが楽しい
初見で弾けたときの達成感が好き
そういう人は、どんどんやりましょう。学習は義務じゃなく、楽しむものです。
時間がないなら、最初に切る
忙しい人、1日15〜30分しか取れない人には、
楽譜は最初に外します。
無意味だからではなく、
維持に時間がかかる
集中が分散する
多くのスタイルでは即効性が低い
からです。
それより、
曲を1曲完成させる
リズムを固める
音色を良くする
アドリブで使えるフレーズを1つ取る
ほうが、はるかに成果が早い。
まとめ(教師としての本音)
楽譜は義務ではありません。道具です。
必要な人もいる。好きな人もいる。後から役立つ人もいる。
でも、忙しい大人で、やりたい音楽がはっきりしているなら、一度横に置
いても全然OK。
必要になったら、また足せばいい。
罪悪感はいりません。
ギター学習は、「落第しないためのテスト」じゃない。
もし楽譜を読まないことで:
練習量が増える
楽しくなる
実力がつく
続けられる
なら、それは正解です。
相談したい人へ
高田馬場(東京)で、英語・日本語どちらでもマンツーマン/グループレッスンをしています。
読む人もいれば、読まない人もいる。ほとんどの人は、ただ「もっと弾けるようになりたい」だけ。
今、何に集中すべきか迷っているなら、一緒に整理しましょう。





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