アドリブが苦手?まずはギターソロをコピーしよう
- ryanboisselle
- 2 日前
- 読了時間: 5分

アドリブをやってみたい、というギタリストはたくさんいます。
スケールはちょっと分かる。
なんとなく弾いてみる。
…でも、なぜか音楽的に聴こえない。
そんな経験、ありませんか?
それ、あなただけじゃありません。
でも、その解決策は「もっとスケールを覚えること」ではないんです。
アドリブを本当に上達させたいなら、まずは誰かのソロをコピーすること。
ただの練習ではなく、表現の語彙とフレーズ感を身につけるための近道です。
🧠 なぜソロを学ぶべき?
ソロを覚えることは、ただ音をなぞることではありません。
特に耳コピで覚える場合、上手いプレイヤーがどうやってソロを作っているかを体で感じることができます:
どんなフレーズ感で弾いているか(“どう弾くか”が大事)
コード感をどう音に反映させているか
リズム、繰り返し、ダイナミクスを使ってどうテンションと解決を作っているか
間(ま)や余白をどう活かしているか(スケール練習では身につかない感覚)
つまり、ソロを学ぶというのは「リアルタイムで音楽がどう機能しているか」を学ぶことなんです。
この辺りこそ、語学学習のようにアプローチするべきパートです。
🗣️ アドリブは“言語”と同じ
ギターのアドリブは、実は言語を話すことととても似ています。どちらも、上達のためには2つの要素のバランスが必要です:
インプット(Input) と アウトプット(Output)。
インプット = ソロを学ぶ・上手いプレイヤーを聴く・フレーズを吸収する
アウトプット = 自分のソロを作る・即興演奏する・アイディアを書く
言葉と同じように、どちらかだけでは成立しません。
最初は大量のインプットが必要です。語彙や例文がなければ、何も話せないのと同じ。
でも、ある程度吸収できたら、今度はアウトプットの反復が大切です。
アイディアを実際に弾いて試していくフェーズですね。
この「吸収 → 表現」のサイクルを繰り返すことで、ただ“ソロっぽい”フレーズから、本当に話しているようなギターに変わっていきます。
🔁 フレーズ = 自信
アドリブは「適当に弾くこと」ではありません。言語と同じで、覚えた言葉・使えるフレーズがなければ、伝えたいことも言えません。
ソロを学ぶことで:
再利用・応用できるフレーズが増える
このコードにはこの感じが合うなという直感が磨かれる
いざという時に使える**引き出し(ツール)**が増える
ただのコピーではなく、音楽の語彙を増やすことなんです。
🎧 音符だけじゃない
譜面を見ながら覚えるのも良いですが、耳で覚えることはさらに重要です。
耳から覚えることで:
タイミングやグルーヴ感を体感できる
音の長さ、ビブラート、ニュアンス、ミュートなどの表現力が身につく
プレイヤーがビートの前・後ろでどうノるかが分かる
これらはスケールブックでは学べない、“人間味”のある要素なんです。
🧩 ソロの学び方(実践編)
いきなり長いジャズのソロを覚える必要はありません。まずは、以下のステップで進めましょう:
「こんなソロ弾けたらな」と思うソロを選ぶ
1〜2小節ずつ、小さく区切って覚える
最初は聴く→マネするの順
ゆっくりテンポで練習(メトロノーム or バッキング使用)
覚えたフレーズを自分のアドリブに混ぜてみる
慣れてきたら、こんな視点も加えてみてください:
どのスケールから来ているのか?
コードとどうつながっているのか?
このフレーズの何が気に入ったのか?
ここからが本当の成長ポイントです。
🎵 どのソロから始めればいい?
スタイルによっておすすめは違いますが、こんなソロは入りやすくて学びが多いです:
Grant Green – “Green’s Greenery”(ジャズ)
Led Zeppelin – “Stairway to Heaven”(ロック)
Paul Jackson Jr. – “Never Too Much”(R&B)→ 私の演奏動画はこちら
他にも、私自身のソロを解説したPDF付き教材もあります:
“Sunny”のソロ – Aマイナーペンタから始まり、ディミニッシュスケールなど応用も含まれます
Bマイナーのファンキー・ブルース – 前半は王道ペンタ、後半は少し踏み込んだ内容に進化します
🎯 最後にひとこと
アドリブも他の創作と同じ。参考 → 吸収 → 表現のループです。
ソロのストック(アイディアバンク)があってこそ、リアルタイムで自由に弾けるようになります。
ぜひ今日から、「いつか弾いてみたかったあのソロ」にチャレンジしてみてください。
きっと“未来の自分”が喜びますよ。
✨ アドリブ、上達させたいですか?
スケールの丸暗記を超えて、本当に使える語彙とフレーズ感を身につけたいなら、ぜひお手伝いします。
レッスンでは、実際に生徒さんが弾きたいと思っているソロを一緒にコピーしながら、
最終的にはそのフレーズをどう自分のスタイルに活かすかまでをサポートします。
ミニ・デュオジャムを取り入れながら、タイミング・表現力・音楽的会話を育てていきます。
東京・高田馬場での対面レッスン、またはオンラインレッスンにて、英語・日本語どちらでも対応可能です。
あなたらしいソロの声、見つけていきましょう。🎸





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