「Sunny」でソロに挑戦!レベル3:テンションとカラーを加える(アープ活用など)
- ryanboisselle
- 11月6日
- 読了時間: 4分
おかえりなさい!
このブログは、曲 Sunny の上でより良いギターソロを作るための**3部構成動画シリーズの最終回(レベル3)です。もしレベル1と2をまだ読んでいなければ、まずそちらから始めるのをおすすめします。
レベル1 … Aマイナーペンタ一発でシンプルに
レベル2 … 各コードに合わせたスケール選び
そしてレベル3では、さらに一歩踏み込みます。スーパーインポジション(別のコードのアルペジオを使う方法)、ディミニッシュアイデア(テンションを作る手法)、**オルタードスケール(最大級のテンションを作るスケール)**などを使って、よりドラマチックでカラフルなソロを作っていきます。
🎼 コードごとの解説
ピックアップ → Aマイナー7
ソロの入りにはEオルタードスケールの下降フレーズを使っています。

オルタードスケールは、ドミナントコードに対して使える“最大テンション”のスケール。クセのある音が詰まっていて、次のコードに解決したときにインパクトが出ます。
Am7ではCメジャー7アルペジオを弾いています。

これはスーパーインポジションの例で、今鳴っているコードとは別のコードのアルペジオを使う方法です。
こうすることで、和音感を保ちながらも新しい音の選択肢が生まれます。
Gマイナー7
ここではB♭メジャー7アルペジオを、Gm7の9th(色付けになるテンション音)から弾き始めています。

これもスーパーインポジションです。
いつものGマイナースケールポジションから抜け出し、音の表情を広げることができます。
C7
C♯ディミニッシュアルペジオを使っています。

ディミニッシュアルペジオは短3度ずつ積み上げた対称的な形で、ドミナントコード上で強いテンションを生み、自然に解決へと導きます。
シャープでエッジの効いた響きが加わり、Fメジャーへ進む前のスパイスになります。
Bマイナー7♭5 → E7alt
Bm7♭5ではBディミニッシュアルペジオを使用。

ディミニッシュの形は対称的なので、そのままE7altにも流用できます。これで形を変えずにテンションを維持できます。
2回目のE7altでは、Eホール・ハーフディミニッシュスケールでさらにテンションを高めています。

ディミニッシュスケールは、ディミニッシュアルペジオを拡張したようなもので、等間隔に移動しても響きが崩れません。
Fメジャー7
ここではFリディアンを使用。実質Cメジャースケールと同じ音で、普通のFメジャースケールよりも空気感があり、夢のような響きになります。
B♭7
♭7を狙ってドミナント感をはっきり出し、最後の解決に向けて準備します。このコードではリディアン・ドミナントも相性抜群です(詳しくはレベル2のブログ参照)。
Bマイナー7
ここはBドリアンでシンプルに。余白を活かしたフレージングにしています。

最後の解決
最後はAナチュラルマイナーとAマイナーペンタに着地。テンションとカラーを散りばめた後に、安心感のある“ホーム”へ戻すことでソロを締めくくります。
🧠 レベル3のポイントまとめ
スーパーインポジション:別コードのアルペジオで新しい音色を作る
ディミニッシュアルペジオ/スケール:ドミナントで強いテンションを作る
オルタードスケール:マイナーコードに解決する前の最大テンション
コードトーンで終わる:響きをしっかりまとめる
スケールとアルペジオを組み合わせて流れに変化をつける
🎯 実践してみよう
Sunny のコード進行をループ
スーパーインポジションで、別のコードのアルペジオを試す
ドミナントコードではディミニッシュアルペジオを入れてテンションアップ
オルタードスケールをE7altで弾き、Am7に解決
フレーズは必ずコードトーンで終わるよう意識する
🎥 実例をチェック
下の埋め込み動画でソロ全体を聴くことができます。フレーズやアルペジオの使い方を解説しているので、そのまま自分のプレイにも取り入れてみましょう。
🗺️ ビジュアルスケールガイド
このソロで使ったスケールとアルペジオを一覧にまとめました。プリントして次のジャムに持っていくのもおすすめです。

✨ ソロをもっとレベルアップしたい方へ
ただスケールを覚えるだけでなく、「音楽として話せるソロ」を作りたい方、ぜひお手伝いします。
レッスンでは、生徒さんが本当に弾きたいソロを題材にし、それを自分のものにする方法を一緒に探ります。フレージング、タイミング、コードとのつながりを重視し、練習が“機械的”にならないようにします。
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