ギターのアドリブがうまくいかない?8小節で考えるソロの組み立て方

ギターでアドリブを練習したあと、
こんなふうに思ったことはありませんか?
「別に間違ってはいないんだけどな……」
キーから外れているわけでもない。
使っているスケールも合っている。
大きく崩れたわけでもない。
なのに、なんとなく
「思いついたフレーズを順番に並べただけ」
みたいに聞こえる。
そんなとき、足りないのは新しいスケールやリックではないかもしれません。
単純に、
ソロ全体をまとめるものがない
だけかもしれません。
次にバッキングトラックなどを使ってアドリブをするとき、ぜひ一度これを試してみてくだ
さい。
8小節単位で考える。
別に、すべてのギターソロをきっちり8小節ごとに区切る必要はありません。
でも、あえて8小節という枠を作ることで、
「次に何を弾こう?」
ではなく、
「この8小節をどこに持っていこう?」
と考えやすくなります。
「まとまりがない」=音を間違えている、ではない
「自分のソロ、なんかバラバラなんですよね」
という人は、
もっとスケールを覚えないと。
もっとリックを増やさないと。
もっと理論を勉強しないと。
と思いがちです。
もちろん、それが必要な場合もあります。
でも、どれだけたくさんのボキャブラリーを持っていても、ソロがまとまらないことはあります。
なぜか?
弾いたアイデア同士につながりがないからです。
何か弾く。
すぐ捨てる。
次のアイデアを弾く。
また捨てる。
その繰り返し。
一つ一つのフレーズ自体は悪くなくても、
全部つなげると「何を言いたいのか分からない」ソロになります。
つまり、
まとまりのないソロとは、悪いアイデアの集まりとは限りません。
良いアイデア同士が、つながっていないだけかもしれません。
8小節を「一つの文章」として考える
たとえば、
「32小節アドリブしないと!」
と考えるのではなく、
こう考えてみます。
「まず次の8小節で、一つの音楽的な文章を作ろう。」
これだけでも、考え方がかなり変わります。
32小節全部をなんとかしようとしなくていい。
まずは小さな一まとまりだけ考える。
そして、自然とこんなことを意識するようになります。
今、何を弾いた?
もう一回似たことをやってみる?
それに答えるフレーズを弾く?
ここで少し休む?
後半でもう少し盛り上げる?
このフレーズをどこで終わらせる?
もちろん、演奏中にこんな文章を頭の中で一個ずつ読んでいるわけではありません。😆
実際には一瞬です。
あるいは、考えているという感覚すらないかもしれません。
でも、この感覚が身についてくると、
ただ音を並べるのではなく、
「何かを作っている」
感じが出てきます。
シンプルな8小節の組み立て方
練習するときは、まずこんな感じで十分です。
① 1〜2小節目:アイデアを出す
最初はシンプルでOKです。
短いメロディ。
一つのリズム。
小さなモチーフ。
何でも構いません。
派手である必要もありません。
むしろ、最初はシンプルな方が使いやすいです。
ここで大事なのは、
あとで発展させられる材料を一つ作ること。
② 3〜4小節目:繰り返す、または答える
ここでギタリストがよくやってしまうのが、
いいフレーズを弾いたあとに、
「よし。これはもう二度と弾かないぞ!」 😆
とでも言うように、まったく違うことを始めてしまうこと。
そうではなく、
そのアイデアをもう少し使ってみましょう。
同じリズムを使う。
最後だけ変える。
似たフレーズで答える。
少し音程を変える。
最初の4小節を聴いたときに、
「さっきのアイデアとつながってるな」
と感じられればOKです。
③ 5〜6小節目:少し発展させる
ここからは、最初のアイデアから少し離れても大丈夫です。
例えば、
音数を増やす
高いポジションに移動する
リズムを少し細かくする
メロディの方向を変える
違うコードトーンを狙う
1拍目以外からフレーズを始める
など。
前半とのつながりは残しつつ、
少しずつ別の方向へ持っていきます。
ここでようやく、
「ソロが進んでいる」
感じが出てきます。
④ 7〜8小節目:一度まとめる
最後の2小節では、一度話をまとめます。
コードトーンに着地してもいい。
8小節の中で一番強いフレーズを弾いてもいい。
思い切ってスペースを作ってもいい。
最初のアイデアをもう一度出してもいい。
何をするかは自由です。
大事なのは、
2小節目と8小節目が同じように聞こえないこと。
8小節の中で、ちゃんとどこかへ進んだ感じがあればOKです。
「8小節で考える」=8小節ずっと弾く、ではない
ここはかなり大事です。
「8小節のフレーズ」と言っても、
8小節間ずっと音を出し続ける
という意味ではありません。
お願いします。
それはやめてください。😆
休符もフレーズの一部です。
例えば8小節の中で、
2小節弾く
1小節休む
もう一つフレーズを弾く
短く答える
また少し休む
最後に一つ弾く
こんな形でも、十分に一つの音楽的なまとまりになります。
むしろ、スペースがある方が
「ちゃんと考えて弾いている」
ように聞こえることも多いです。
会話でも、休みなくずっと喋り続けると、
だんだん全部が同じくらい重要に聞こえてきます。
ギターソロも同じです。
繰り返すだけで、急に「意図」が聞こえてくる
ソロをまとまりやすくする一番簡単な方法の一つが、
何かを繰り返すこと。
全部同じフレーズを弾く必要はありません。
例えば、
最初の3音だけ
リズムだけ
フレーズの形だけ
終わり方だけ
同じフレーズを違う拍から始める
などでもOKです。
聴いている人が、
「あ、さっきのやつだ」
と気づけるものが一つあればいい。
一度出てきたアイデアがもう一度現れると、
脳はそこに構造を感じ始めます。
すると、
偶然出てきたフレーズではなく、
意図して弾いているフレーズ
に聞こえやすくなります。
ソロが進むにつれて、リズムも変えてみる
もう一つ使いやすい方法が、
フレーズを始める位置を変えること。
例えば、
1〜2小節目:1拍目からスタート。
3〜4小節目:2拍目から答える。
5〜6小節目:裏拍から入る。
7〜8小節目:次の小節に食い込むように入る。
使っている音はほとんど同じでも、
これだけでかなり印象が変わります。
だから、リズムのフレージングってかなり大事なんです。
ソロがつまらなく聞こえると、
つい、
「もっと音を覚えないと」
と思います。
でも実際には、
音はもう足りていることも多い。
問題はリズムだったりします。
一つのアイデアを使い倒してもいい
アドリブをしていると、
常に新しいことを出さなきゃいけないような気がしてきます。
新しいリック。
新しい形。
新しいスケール。
新しい何か。
でも、良いメロディって、そんなに次々と新しい材料を出しているわけではありません。
いいアイデアが出たら、
しばらく使えばいいんです。
もう一回弾く。
1音だけ変える。
リズムを変える。
高くする。
低くする。
周りにスペースを作る。
一つの小さなアイデアでも、ちゃんと発展させればかなり使えます。
こんな練習をしてみてください
バッキングトラックを流します。
そして、まず8小節だけ弾いてみます。
1〜2小節目でシンプルなアイデアを出す
3〜4小節目で繰り返す、または答える
5〜6小節目で少し発展させる
7〜8小節目で一度まとめる
止まる
録音を聴く
そしてもう一度。
最初は、
「カッコいい音を弾けたか」
ばかり気にしなくて大丈夫です。
それより、
ソロ全体の形
を聴いてみてください。
例えば、
何か繰り返していた?
フレーズ同士につながりがあった?
後半は前半から発展していた?
スペースはあった?
最後がちゃんと「終わり」に聞こえた?
全部のフレーズが1拍目から始まっていなかった?
この辺をチェックすると、自分のクセがかなり見えてきます。
最後は、このルールを破る
もちろん、
一生8小節ごとにきっちり整理されたソロを弾くことが目的ではありません。
それだと、そのうちかなりつまらなくなります。😆
この練習の目的は、
音楽がどこに向かっているのかを感じられるようになること。
8小節の流れが聞こえるようになってきたら、
もっと長くしてもいい。
途中で切ってもいい。
小節線をまたいでもいい。
16小節の流れを作ってもいい。
音楽的に必要なら、8小節という枠を完全に無視してもいい。
でもその前に、
自分のソロがどこへ向かっているのか
を感じられるようにしておく。
それが大事です。
ギターソロを良くするために、
必ずしももっと難しい音を覚える必要はありません。
ときには、
始まりがあって、途中があって、終わりがある。
それだけで、かなり変わります。
アドリブをもっと「音楽」にしたい方へ
「スケールやリックはある程度知っているけど、いざアドリブするとバラバラになってしまう」
「フレーズを弾いてはいるけど、ソロ全体がまとまらない」
そんな悩みも、レッスンで一緒に取り組めます。
例えば、
リズムのフレージング
コードトーンの使い方
モチーフの発展
長い流れの中でソロを組み立てる方法
メロディらしいフレーズの作り方
実際の曲の中でアドリブを組み立てる方法
などを練習できます。
高田馬場での対面レッスン、またはオンラインレッスンを、日本語・英語どちらでも行っています。
レッスン内容は、あなたが実際に弾きたい音楽を中心に組み立てます。
興味のある方はこちらから体験レッスンをご覧ください。





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