top of page

中級ギタリストが本当に上達するプロセス(そして多くの人が伸び悩んでしまう理由)

中級レベルのギタリストなら、きっとこんな感覚があると思います。


いろいろ弾けるようにはなった。✔


スケールも覚えた。✔


コードも分かる。✔


リックもいくつか知ってる。✔


もしかしたら、✔


理論もちょっと分かってきた。✔



……でも、なぜか伸びてる感じがしない。😕



しかも厄介なのは、ちゃんと練習してること。時間もかけてる。それなのに、「あれ? 前とあんまり変わってなくない?」って思ってしまう。


ここで一つ、はっきり言います。


中級レベルの成長は、目立たない。


初心者の成長は分かりやすいです。新しいコード、最初のリフ、最初の曲。一方で中級になると、


同じことを弾いてるけど、・音がきれい・リズムが安定・余裕がある

…みたいな変化になります。これ、日々だと気づきにくいんです。


なのでこの記事では、

  • なぜ中級で停滞しやすいのか

  • どうすればそこを抜けられるのか

  • そして即興(アドリブ)とも、どうつながっているのか


を整理していきます。



中級者の落とし穴:集めているのは「完成品」じゃない


多くの中級ギタリストは、実は「成長していない」わけではありません。

細切れで成長しています。


たとえば:

  • ソロの半分だけ

  • イントロだけ弾ける曲が12曲

  • なんとなく弾けるリックが30個

  • 上下に動かせるスケールポジションが6個

  • 「あとでちゃんと見よう」と思ってるYouTube動画たち


やってる感はあります。でも、積み上がってる感がない

なぜか?


中級の成長は、だいたいこの1つから来るからです。



レパートリー


「情報」じゃありません。

完成した音楽です。


最初から最後まで弾ける曲。通して演奏できるソロ。


そこまでいくと、タイム感、テクニック、音色、フレーズ選択が「たまにできる」から「安定してできる」に変わります。



レパートリーは、アドリブをやりたい人にとっても近道


中級者からよく聞く言葉があります。

「アドリブしたいんですけど、何を弾けばいいか分からなくて…」


そのときにやりがちなのが:

  • スケールを増やす

  • モードを覚える

  • リックをさらに集める


でも、即興って指板の形を知ることからは、あまり生まれません。

必要なのは、

  • フレーズ

  • リズム

  • アーティキュレーション

  • 間(スペース)

  • 音楽的なセンス


こういうものを、実際の音楽から吸収することです。


1本の完成したソロには:

  • ごまかせないタイム感

  • 流れのあるフレージング

  • テンションと解決の作り方

  • 小節をまたいだアイデアのつながり

  • 考えすぎなくてもコードトーンに着地する感覚

が全部入っています。


レパートリーがインプット。アドリブがアウトプット。


そして多くの中級者に足りていないのが、その間にある「抽出(エクストラクション)」です。



中級ギタリストが停滞しやすい5つの理由


① 練習しているけど「トレーニング」していない


こんな練習が多いと要注意です。

  • なんとなく弾く

  • できることだけを弾く

  • レッスン動画を渡り歩く

  • いろいろ少しずつ触る


気持ちはいいですが、狙いがありません。

トレーニングは:

  • 難しい部分を切り出す

  • 繰り返す

  • 数値や感覚で測れる

  • 少しずつ負荷を上げる


レパートリーは、これを強制してくれます。通して弾けなければ「できていない」と分かるからです。



② 新しいことを足す前に、基礎を磨いていない


中級あるあるです。


「伸びないな…よし、新しいスケール覚えよう」

でも実際に足りないのは:

  • タイム感

  • タッチ

  • ミュート

  • アーティキュレーション

  • 安定感

  • 力みのコントロール


つまり「音楽っぽさ」の部分。


レパートリーは、そこを一気にあぶり出します。



③ いちばんキツい5%を避けている


ほぼ全ての曲はこうです。

  • 95%:なんとかなる

  • 5%:地獄


でもその5%こそが、次のレベル。


そこを飛ばすと、ずっと同じ場所です。


考え方はシンプル。


その小節をループ → 直す → 全体に戻す



④ アドリブが「形」ベースになっている


こんな感覚があれば当てはまります。

  • スケールを走っている

  • 音が多すぎる

  • 合ってるけど、意味がない感じ


これは言語をまだ吸収できていない状態。


ソロは言語教材です。

  • まずリズム

  • 次にフレーズ

  • 音選びは結果としてついてくる



⑤ 成長を測るものがない


「たくさん練習した」は、あいまいです。

でも、

  • ソロを3本、通して弾ける

  • 曲を10曲、止まらず演奏できる

  • アドリブで使えるフレーズが15個ある


これは分かりやすい。



レパートリー成長システム(ここが解決策)


中級で足踏みしている人におすすめしている方法です。

目的は:

  • 全体的な演奏力アップ

  • タイム感の安定

  • テクニックの整理

  • スケールっぽくないアドリブ


全部これで対応できます。



ステップ①:ソロを1本だけ選ぶ(2〜4週間)


本気で「いい」と思えるソロを選びます。

条件は:

  • 少し難しい

  • 無理ゲーではない

  • 自分の演奏に取り入れたい要素がある


数は少なくていい。完成させることが大事。



ステップ②:最初から最後まで学ぶ


怖いところも飛ばさない。

  • 4小節ずつ

  • 8小節ずつ

  • フレーズ単位


音だけでなく、

リズム/ニュアンス/スライド/ビブラート/ミュートまで含めて学びます。



ステップ③:「完成」の基準を決める


Stage 1:Functionalゆっくりなら止まらず弾ける

Stage 2:Performance-readyテンポ近くで安定して弾ける

Stage 3:Owned暗譜して、表情をつけて弾ける


Stage1で止まる人が多いです。変えたいならStage2以上を目指します。



ステップ④:アドリブ用に抽出する(超重要)


学んだら、必ずこれをやります。

  • フレーズを1つ

  • リズムを1つ

  • コンセプトを1つ


例:

  • コール&レスポンス

  • エンクロージャー

  • 1拍目の着地

  • モチーフ変形

  • 間を作る


それを:

  • 別キー

  • 別ポジション

  • バッキングで2分


使ってみる。


これが「ソロ覚えた」→「アドリブに使える」への橋です。



まとめ


中級で伸びたいなら、

✅ ソロを1本

✅ 最初から最後まで

✅ フレーズを抽出

✅ レパートリーとして積む


派手じゃないですが、確実に効きます


高田馬場で英語/日本語のレッスンもやっています。好きなソロを1本持ってきてもらえれば、それを「使える表現」に変えるところまで一緒にやれます。


 
 
 

コメント


bottom of page